令和 4年 12月 定例会令和4年奈良市議会12月定例会会議録(第3号)
----------------------------------- 令和4年12月6日(火曜日)午前10時0分
開議----------------------------------- 議事日程 日程第1 議案第96号 令和4年度奈良市
一般会計補正予算(第7号) 議案第97号 令和4年度奈良市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号) 議案第98号 令和4年度奈良市
土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号) 議案第99号 奈良市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定について 議案第100号 奈良市手数料条例の一部改正について 議案第101号 奈良市子ども医療費の助成に関する条例等の一部改正について 議案第102号 奈良市
男女共同参画センター条例の一部改正について 議案第103号 奈良市消防団条例の一部改正について 議案第104号
奈良市立高等学校等における授業料等に関する条例の一部改正について 議案第105号 奈良市公民館条例の一部改正について 議案第106号 工事請負契約の締結について 議案第107号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第108号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第109号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第110号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第111号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第112号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第113号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第114号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第115号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第116号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第117号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第118号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第119号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第120号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第121号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第122号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第123号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第124号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第125号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第126号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第127号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第128号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第129号 公の施設の指定管理者の指定について 議案第130号 公の施設の指定管理者の指定について 議会議案第4号 奈良市議会の個人情報の保護に関する条例の制定について
----------------------------------- 本日の会議に付した事件 第1、日程に同じ
----------------------------------- 出席議員(38名) 1番 塚本 勝君 2番 榎本博一君 3番 岡田浩徳君 4番 山岡稔季君 6番 山出哲史君 7番 岡本誠至君 8番 桝井隆志君 9番 白川健太郎君 10番 道端孝治君 11番 太田晃司君 12番 佐野和則君 13番 柳田昌孝君 14番 宮池 明君 15番 早田哲朗君 16番 樋口清二郎君 17番 鍵田美智子君 18番 下村千恵君 19番 阪本美知子君 20番 山口裕司君 21番 山本直子君 22番 八尾俊宏君 23番 山本憲宥君 24番 横井雄一君 25番 大西淳文君 26番 藤田幸代君 27番 田畑日佐恵君 28番 九里雄二君 29番 松石聖一君 30番 内藤智司君 31番 酒井孝江君 32番 井上昌弘君 33番 北村拓哉君 34番 森田一成君 35番 土田敏朗君 36番 北 良晃君 37番 中西吉日出君 38番 伊藤 剛君 39番 森岡弘之君 欠席議員 なし 欠番 5番
----------------------------------- 説明のため出席した者 市長 仲川元庸君 副市長 向井政彦君 副市長 鈴木千恵美君 危機管理監 國友 昭君 総合政策部長 真銅正宣君 総務部長 吉村啓信君 市民部長 谷田健次君 福祉部長 嵯峨伊佐子君
子ども未来部長 小澤美砂君 健康医療部長 増田達男君 環境部長 矢倉靖弘君 観光経済部長 仲西範嘉君
都市整備部長 梅田勝弘君 建設部長 木村康貴君 企業局長 池田 修君 消防局長 東川洋志君 教育長 北谷雅人君 教育部長 竹平理恵君 監査委員 東口喜代一君 総合政策課長 玉置 卓君 財政課長 松本賀史君
----------------------------------- 事務局職員出席者 事務局長 中井史栄 事務局次長 児林尚史 議会総務課長 井ノ上寿苗 議事調査課長 秋田良久
議事調査課長補佐 杉野真弥
議事調査課主査 米浪高之 議事係長
中山辰郎----------------------------------- 午前10時0分 開議
○副議長(伊藤剛君) 議長所用のため、私、代わって議長の職務を行います。よろしくお願いいたします。 昨日に引き続き、会議を開きます。-----------------------------------
△日程第1 議案第96号 令和4年度奈良市
一般会計補正予算(第7号) 外35件(質疑並びに一般質問)
○副議長(伊藤剛君) 直ちに日程に入ります。 日程第1、議案第96号 令和4年度奈良市
一般会計補正予算より議案第130号までの35議案及び議会議案第4号 奈良市議会の個人情報の保護に関する条例の制定について、以上36議案を一括して議題といたします。 昨日に引き続き、質疑並びに一般質問を行います。 1番塚本君。 (1番 塚本 勝君 登壇)
◆1番(塚本勝君) 皆様、おはようございます。自民党・結の会、塚本 勝でございます。 通告しておりますとおり、
一括質問一括答弁にて質問をさせていただきます。 まず、鴻ノ池周辺整備についてお伺いいたします。 令和4年度の当初予算で、奈良の新たなイメージの
発信拠点プロジェクトとして、鴻ノ池運動公園の整備を
企業版ふるさと納税を活用し、施設改修をすることで機能向上を図るため、
ロートアリーナ奈良の施設改修、また、奈良県唯一の第1種
公認陸上競技場である
ロートフィールド奈良の第1種公認継続の予算、さらに
ロート奈良テニスコートの経年劣化に伴う人口芝などの改修経費が計上され、これらにより、スポーツの活性化にもつなげるとのことでありました。 そこで、まず市民部長にお伺いいたします。 現状の
ロート奈良テニスコートの利用状況と、改修工事の進捗状況及び改修計画についてお答えください。 また、今後の陸上競技場、
ロートフィールド奈良の改修計画についてもお伺いいたします。 次に、
スケートボード練習場の設置について、
都市整備部長にお伺いいたします。 私は本年6月の本会議で、
スケートボード練習場を作る会からの要望を受け、本市の方向性を市長に伺いました。そこで、今年度から開始をいたします
企業版ふるさと納税と国の
地方創生拠点整備交付金を活用され、鴻ノ池運動公園を再整備する機会を踏まえて、新たに
スケートボードパークを設置されるとのことでありますが、現在の進捗状況と今後のスケジュールについてお答えください。 続きまして、消防行政について、消防局長にお伺いいたします。 去る9月定例会本議会の私の質問におきまして、一部消防団の管轄範囲が広いことや消防団員の減少などについての質問を行い、その答弁として、管轄範囲の広い分団については設置基準がなく、新たな消防団詰所の建設の計画はないとの答弁でありました。消防団員の確保については、新規団員の募集を行うとともに、新たな団員形態として、災害対応のみに従事する消防団の創設について検討を重ねており、また、出動報酬や
消防団運営交付金の支給など、奈良市として消防団の活動を支援したいとの答弁でありました。 そのような答弁の中、本定例会において、議案第103号の奈良市消防団条例の一部改正において、条例定数の変更や出動報酬の変更などについて提案されていることについて質問いたします。 まず、消防団員定数についてであります。 前回の質疑では、奈良市消防団においては条例定数1,030人に対して約1割減少しており、団員の確保に苦慮している現状について指摘いたしましたが、確保に苦慮している中、条例定数を1,230人に改正した理由と、その経緯及び具体的な内容についてお答えください。 次に、団員の費用弁償についてであります。 現在の条例における費用弁償は、火災の場合は1日4,000円となっていますが、これが出動報酬として1日8,000円に変更され、1日の出動時間が4時間未満のときは半額とされ、また出動種別として新たに人命検索が追加されています。金額変更の経緯とその内容、また人命検索の追加の目的についてお答えください。 さらに、議案第96号で補正予算として、消防費の消防活動経費5800万円が計上されています。その財源は全額が国庫支出金であり、
コロナ関連事業と思われますが、消防活動経費の内容についてお答えください。 次に、今回の補正予算で提案されております小・中学校への
太陽光発電設備の設置について、教育部長にお伺いいたします。 本年6月に、
市立小・中学校及び一条高等学校の電気料金について、入札により契約をした電力事業者が事業から撤退することとなり、供給事業者の変更に伴い電気料金が値上がりし、予算が不足することとなり、1億6200万円の補正予算を措置されました。あわせて、不測の事態に備えるため、電力の安定的な確保やコストの削減、またSDGsの実現に向けた取組として、市内の各学校の校舎に
太陽光発電パネルを設置するための
校舎耐震性等調査費を予算措置されました。 6月の
補正予算等特別委員会で、我が会派の同僚委員からの
太陽光発電設置調査の質疑では、
太陽光発電設備設置工事に文部科学省の
学校施設環境改善交付金を活用し、来年度の補助金申請に間に合わせるためには、設置対象校や規模などを今回の調査を基に今年度中に確定する必要があるとのことで説明されておりますが、今回の補正予算の提案になった経緯と設置校、またその規模について伺います。 まず、設置に関しましては、来年度以降になるとのことでありましたが、本定例会で予算計上した理由についてお聞かせください。 次に、今回設置しようとしている
太陽光発電設備は、どの程度の規模を設置しようとしているのかお聞かせください。 さらに、設置校の数及びその学校を選定した理由についてお聞かせください。 続いて、
文化財修理事業について、教育部長にお伺いいたします。 奈良市の世界遺産で奈良市のランドマークとなっております興福寺の五重塔が、屋根のふき替え工事などが計画され、しばらくの間、素屋根に覆われて外観が見られなくなると聞いております。市教育委員会として、このような国宝や重要文化財の
文化財修理事業について、どのような措置を取られているのかお伺いいたします。 また、市内にあるほかの文化財の保存や修理について、どのような施策が講じられているのかお答えください。 また、興福寺五重塔の修理のような文化財の修理の様子を世界遺産学習などに生かすことも重要と考えますが、奈良市教育委員会としてどのような考えをお持ちなのかお聞かせください。 以上で1問目といたします。
○副議長(伊藤剛君) 市民部長。 (市民部長 谷田健次君 登壇)
◎市民部長(谷田健次君) ただいまの塚本議員の質問にお答えさせていただきます。 鴻ノ池周辺整備について、
ロート奈良テニスコートや
ロートフィールド奈良の改修計画等についての御質問でございます。
ロート奈良テニスコートの利用状況につきましては、利用者数として令和元年度4万27人、令和2年度2万6942人、令和3年度は3万968人でございまして、令和4年度の上半期といたしましては1万5417人の利用者数となっております。令和2年度は、コロナの影響を受けましたものの、昨年度から利用者数も回復しておるような状況で、ほかの市所有のテニスコートに比べましても市民から多く利用される施設となってございます。 当コートの改修工事の進捗状況といたしましては、9面の全てのコートに新たな砂入り人工芝を入替えする予定でございまして、令和5年1月から着手し、同年3月に完了する予定でございます。 今後の改修計画につきましては、利用者が快適に使用できるよう、老朽化したクラブハウスやフェンス等の改修なども検討してまいりたいと、そのように考えております。
ロートフィールド奈良の改修につきましては、本年11月から夜間照明設備に係ります設計に着手しておりまして、令和5年2月までに夜間照明設備の設計や積算などの完了を見込んでおります。その設計後、早期に工事着手し、令和6年2月までに夜間照明の整備を完了させたいと考えております。 建設に係ります財源につきましては、国の
地方創生拠点整備交付金などの活用を予定しております。また、本年12月からは、第1種公認継続に伴います陸上競技のトラックの改修といたしまして、ウレタン舗装や写真判定装置の改修を行いまして、令和5年4月の完了を予定しております。令和5年度には、
ロートフィールド奈良の補助競技場の第3種公認継続に伴いますトラックのウレタン改修でありましたり、グラウンドの芝生化などの改修を予定しております。 以上でございます。
○副議長(伊藤剛君)
都市整備部長。 (
都市整備部長 梅田勝弘君 登壇)
◎
都市整備部長(梅田勝弘君) 議員の質問にお答えさせていただきます。
スケートボードパークの設置に関する現在の進捗状況と今後のスケジュールについてでございます。 これまでの進捗状況といたしまして、令和4年5月に
スケートボード練習場を作る会から、
スケートボード練習場の設置を希望する旨の要望書が提出されております。その後、基本設計の実施に当たりまして6月に関係者と協議を行い、現在は基本設計を基に、施設の設計を関係課と共に行っているところでございまして、並行いたしまして工事発注に向けた準備も進めております。 今後のスケジュールといたしましては、来年1月に工事発注を行う予定であり、今年度末の完成を目指しているところでございます。供用開始の時期につきましては、今後関係機関と調整を行いまして、来年度春頃に供用の予定を考えております。 以上でございます。
○副議長(伊藤剛君) 消防局長。 (消防局長 東川洋志君 登壇)
◎消防局長(東川洋志君) 塚本議員の御質問にお答えいたします。 議案第103号についてでございます。 消防団員の定数の変更につきましては、奈良市消防団に限らず、全国的に消防団員の減少や、勤務地が自宅より遠い団員が多くなったことから、平成30年、消防庁長官より、消防団員の確保等に向けた重点取組事項についてにおいて、大
規模災害団員制度の導入について検討するよう通知がされて以降、数回同内容の通知が発せられ、奈良市消防団においても、団員の確保に向け検討を重ねた結果、災害時における機動力を第一に考慮し、地域での災害対応能力の向上を念頭に、災害のみに従事していただく
機能別消防団員として、奈良市
消防団地域支援消防分団を令和5年4月1日より発足するための定数変更です。 具体的には、各地に居住または勤務する方で、昼間のみ消防団員として火災等や災害による避難誘導などに従事していただける方を募集し、
地域支援消防分団として活動していただくものです。年齢上限は原則として65歳までとし、所属は消防団本部となりますが、配属は居住または勤務する会社等の所在地を管轄する消防分団とし、従来の消防団員と共に活動していただくため、従来の団員とは活動内容は異なりますが、その地位等を消防団員として位置づけするためのものです。
地域支援分団員の定数として、現在4方面隊ある消防団に対し、1方面隊50人とし、合計200人を従来の定数の1,030人に追加し、合計1,230人とするものです。 次に、団員の費用弁償についてお答えいたします。 現在、消防団員が出動した場合は、火災出動や警戒出動など、災害区分に応じて出動に係る費用弁償を支給しております。この出動等に係る費用弁償については、令和3年、消防庁長官より、消防団員の報酬等の基準の策定等についての通知により、消防団員の減少による地域防災力の低下を防止するため、消防団の処遇改善についての検討がなされ、その結果として、費用弁償については出動報酬に改め、その額は火災などについては1日8,000円を基準とするよう通知がされたことを受け、変更するものです。 奈良市消防団においては、火災の場合、4時間未満を1回として4,000円を、4時間を超えた場合には2回として支給しておりましたが、この通知に従い1日8,000円とし、活動時間が4時間未満の場合には、その半額を出動報酬として支給するものです。訓練などの他の出動報酬については、標準額と均衡の取れた額とするよう通知されており、この考え方により変更を行うものです。 また、人命検索については、行方不明者など早期の発見が必要とされる場合は、地理に精通した消防団の機動力を生かし、捜索することが有効であると思われます。人命を第一に考え、消防団に出動いただき、早期発見を目的に人命検索を出動報酬に追加するものです。 続いて、議案第96号の補正予算として、消防費の内容についての御質問にお答えいたします。 消防活動経費として計上しています5800万円については、
新型コロナウイルス関連事業として、心肺停止患者に対する胸骨圧迫、いわゆる
心臓マッサージを行う救急資機材であります
自動式心臓マッサージ器を導入するための経費でございます。 令和3年における救急搬送のうち、心肺停止の傷病者の救急搬送件数は約400件近くあり、この中には
新型コロナウイルスの感染者、または疑いのある傷病者も含まれています。この心肺停止の傷病者の方には、その処置として胸骨圧迫を行いますが、圧迫により呼気が体外に放出されることにより、呼気に含まれるウイルスのエアロゾルによる隊員の感染リスクが高くなります。そのことから、従来の隊員に代えて、
自動式心臓マッサージ器にて胸骨圧迫を行うことにより、感染リスクの高いエアロゾルに暴露する隊員の感染リスクの低減が期待されるとともに、隊員は静脈路確保や
アドレナリン投与、気管挿管などの高度な処置の補助へ早期に加わることができる効果もあると考えております。 また、この機器はバッグに収納でき、持ち運びが容易なため、救急現場で傷病者に装着することにより、狭い場所などでの胸骨圧迫を継続しながら搬送することが可能となります。 以上のことから、感染リスクの回避、質の高い胸骨圧迫と迅速な救命処置の実施が可能となり、
心肺停止傷病者の救命率向上も期待できることから、市内の救急車16台全車両に配備するものでございます。 以上でございます。
○副議長(伊藤剛君) 教育部長。 (教育部長 竹平理恵君 登壇)
◎教育部長(竹平理恵君) 塚本議員の御質問にお答えいたします。
太陽光発電設備の設置について、3点御質問を頂戴いたしました。 まず、1点目の本定例会で予算計上した理由につきましては、議員お述べのとおり、令和5年5月に交付金申請を行う予定でございましたが、本年8月10日付で文部科学省より県を通じて、本年度の
環境改善交付金の追加要望について照会がございました。それを受けて、設置に係る調査作業も進んでいる状況でございましたので、本年度の
環境改善交付金での追加要望をいたしました。この追加要望について、文部科学省より、本年11月1日付で
環境改善交付金の追加交付決定がございましたので、本定例会において予算計上させていただいた次第でございます。 2点目に、設置規模についてでございますが、今回の補正予算では、各校の電気料金に対して、どの程度の容量の
太陽光発電設備を設置すれば効率がよいのかを考慮した結果、1校当たり約100キロワットの
太陽光発電設備を各学校ごとに複数の校舎屋上に設置しようと考えております。 3点目は、設置校数及び選定理由についての御質問でございます。 今回、
太陽光発電設備を設置する対象校につきましては、小学校13校、中学校6校、合わせて19校となります。 また、対象校を選定した理由につきましては、本市の財政状況、工事の施工規模等を熟慮し、今年度に関しては全小・中学校の約3分の1といたしました。小学校に関しましては、各校の消費電力に大きな差があるため、消費電力量が多い学校から順番に全体の約3分の1に当たる13校を選定いたしました。中学校に関しましては、東部地区を除いて小学校に比べ相対的に消費電力量が多いため、文科省の
学校コード番号順に全体の約3分の1に当たる6校を選定いたしました。 続きまして、
文化財修理事業についての考えをお尋ねいただきました。 市内に所在する国宝、重要文化財の保存修理事業については、国からの補助金を受けて実施するもので、市教育委員会におきましても国の認めた保存修理事業に対しましては、所有者の負担をさらに軽減すべく補助金の交付を行っております。そのほか市内の県指定、市指定の文化財の保存修理事業に対しましても、県と市で補助金を交付し、文化財所有者の事業促進を図っております。 また、文化財の修復は、通常見ることのできない部分が見られるなど貴重な体験ができるよい機会でもあることから、近年は修理事業者もできるだけ一般への公開に努めており、市内の子供たちの世界遺産学習を含め、市民に対して修理現場の公開などをコンテンツとして生かしていきたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(伊藤剛君) 1番塚本君。
◆1番(塚本勝君) 2問目は、発言席より意見、要望とさせていただきます。 鴻ノ池運動公園の整備につきましては、昨年のオリンピックや、サッカーにおける奈良クラブのJリーグ参加に加え、
ワールドカップ等、スポーツに対する関心が高まっており、本市の鴻ノ池運動公園の利用度は今後ますます増加するものと思います。 まず、
ロート奈良テニスコートの利用状況でありますが、令和2年度は、コロナの影響を受けたものの昨年度から利用者数も回復しており、他の市所有のテニスコートに比べても市民から多く利用される施設となっております。そんな中、経年劣化が著しく、剥がれたコートに引っかかって転倒される事態など、多くの利用者から苦情や整備の要望がありました。冬季の比較的利用の少ない時期に修復されるとのことでありますが、改修後は定期的なメンテナンスもしっかりと行っていただき、利用者から苦情が出ないようにお願いいたします。 次に、
スケートボード練習場の設置についてであります。 東京五輪で日本人選手が金メダルを獲得し、その後も愛好者は増加しております。奈良県内や近隣府県でもまだまだ
スケートボード練習場は少なく、一日も早い整備が必要と考えております。関係機関との調整にも時間がかかると思われますので、できるだけスムーズな調整をしていただきますようにお願いいたします。 今回のテニスコートや照明の整備、
スケートボードパークの新設は、市民の皆様が大いに期待されるところであります。これからの早期完成を要望するとともに、
ロートアリーナ奈良や武道館施設、そして周辺の公園整備などを計画的に進めていただくようにお願いをしておきます。 次に、議案第103号 奈良市消防団条例の一部改正について。 消防団員の定数改正は、地域での災害対応能力の向上を念頭に、災害時のみに従事していただく
機能別消防団員として奈良市
消防団地域支援消防分団とするとのことであります。今回の措置で、自分たちの住むまちの近隣に地域支援という形で経験者の方が配置され、安心・安全に避難できるということで大変心強いと思います。しかしながら、200人という体制を構築するのはかなり難しいこともあると思いますので、しっかり準備され、早期に体制を整えられるよう要望しておきます。 次に、出動報酬の改定につきましては、令和3年、消防庁長官より、消防団員の報酬等の基準の策定等についての通知を受け、消防団員の減少による地域防災力の低下を防止するため、消防団の処遇改善の結果として費用弁償を出動報酬に改めるとのことであります。この報酬の改定は、消防団員の一定の処遇改善となると思いますけれども、定員増とこの報酬改定は、ともに新年度予算に必ず反映していただきますようお願いをしておきます。 次に、コロナ対応の臨時交付金を財源とした救急隊感染防止対策事業につきましては、心肺停止患者に対する胸骨圧迫、いわゆる
心臓マッサージの救急資機材である
自動式心臓マッサージ器を導入するための経費であります。救急搬送時に起こる課題をしっかりキャッチされ、全車両に配備されることは評価したいと思います。 令和3年度における救急搬送のうち、心肺停止の傷病者の救急搬送件数は約400件近くあり、この中には
新型コロナウイルスの感染者、また疑いのある傷病者が含まれていたとのことで、消防隊員の感染リスクの低減につながるものとなりますので、早期の整備をお願いいたします。また、その後の活用状況などの検証もお願いしておきます。 次に、教育行政の小・中学校への
太陽光発電設備の設置についてであります。
太陽光発電設備の設置につきましては、近年の電気料金の値上がりや供給の不安に対して早期の整備が望まれます。国の施策とはいえ、有効に活用されることは評価いたしますが、校舎の耐久度や設置箇所の選定など、十分な点検をもって臨まれるようお願いしておきます。 最後に、国宝や重要文化財の保存修理事業についてであります。 本市に存在する数々の文化財は、子供たちにとってはとても重要であり、奈良の子供たちでないと見ることのできない機会であると思いますので、この機会に今のデジタル技術などを生かした学習の機会や一般公開にも努めていただき、市内の子供たちの世界遺産学習を含め、市民に対しての修理現場の公開など、観光資源としても活用されるよう要望しておきます。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(伊藤剛君) 28番九里君。 (28番 九里雄二君 登壇)
◆28番(九里雄二君) 皆さん、おはようございます。公明党の九里雄二です。 早速、通告しております数点について、市長並びに関係理事者にお尋ねいたします。 初めに、クリーンセンター建設計画について、環境部長にお尋ねします。 本市の現清掃工場においては、昭和57年に1号炉、昭和60年に2号炉と3号炉がそれぞれ竣工し、その後、平成17年に公害問題発生に伴う公害調停合意条項が成立しました。それが起点となって、翌年の平成18年にクリーンセンター建設計画策定委員会、当時の名前はごみ焼却施設移転建設計画策定委員会が設置されました。以来、平成29年5月まで長期間にわたって、単独での建設候補地を主眼に綿密な調査と審議が行われて選定された経緯があります。 このクリーンセンター建設計画策定委員会について、本年3月議会の私の一般質問でも、その役割と活動状況についてお聞きしました。それに対する答弁として、当該策定委員会の所掌事務の大きな項目の一つに、奈良市クリーンセンター建設計画に係る用地の選定及び事業手法の検討に関することが挙げられていました。 しかしながら、クリーンセンター建設計画が平成29年に単独事業から広域化事業へと方針変更され、候補地も設定されましたが、それらの大きな変更がクリーンセンター建設計画策定委員会で検討されることなく行われたこと、また、令和3年10月までのおよそ4年半の間、開催しなかったことの理由についてお聞かせください。 2点目として、本年8月に斑鳩町が広域化構想離脱を表明したのを最後に、広域化のパートナーとされた全ての自治体が離脱となり、広域化構想が根底から崩れた状態となりましたが、その点について、特に本年3月にもお聞きしました候補地に隣接し、直面している七条東、七条東オリエント、柏木町朱雀園二丁目、柏木町第2、柏木公園前、杏中町の各自治会住民への説明会の実施状況及びその内容についてお聞かせください。 3点目は、かねてより住民説明会での模様について、担当課からの説明内容及び住民から出された意見や要望を議事録にして公開してほしいとの要望が出されています。その意図は、地元自治会住民と担当課との意見交換の内容が奈良市民にも分かるように、奈良市のホームページ上に公開してほしいとの思いであると伺っております。その点の対応についてお聞かせください。 4点目として、現候補地の周辺環境において懸念点となっている周辺300メートル以内における西の京病院、奈良養護学校の声をどのように把握されているのかについてお聞かせください。本来であれば子どもセンターについても懸念すべきところですが、奈良市が管理する施設ですので、当質問からは除外します。 5点目に、通常、清掃工場周辺地域においては、環境保全に向けて、環境汚染を誘発する問題などについて定常的に報告、意見交換会が行われています。奈良市の清掃工場周辺においても同様である中で、奈良市では公害調停が提起された状態にあります。38年間稼働している大和郡山市の現清掃工場周辺においても、清掃センター職員と奈良市と大和郡山市の自治会役員など、両市各10名程度が出席して定期的にごみ処理環境保全委員会を開催し、ダイオキシンなど環境汚染を誘発する問題などについて報告、意見交換会を実施している地域に、さらにわざわざ別の清掃工場を建設する点について、どのように認識されているのかについてお聞かせください。この点は、本年3月議会でもお聞きをしましたが、地域の声があまりにも大きいので再度お聞きいたします。 次に、マイナンバーカード普及促進と利活用分野について、市民部長並びに総合政策部長にお尋ねします。 平成28年1月に交付が始まったマイナンバーカードは、既に7年が経過しようとしています。当初は交付が進まない状態が続く中で、国は、行政手続のオンライン化を進めていく上で必要なキーデバイスと位置づけているマイナンバーカードの普及に向けて、近年、特に力を入れて推進しようとしています。その普及策として、一昨年のマイナポイント事業第1弾に続いて、本年、第2弾が実施されており、令和4年12月末までにマイナンバーカードを申請した方には、総額2万円相当分のポイントが付与される制度であります。このマイナポイント制度の導入も手伝って、マイナンバーカードの交付率が大きく向上しているとお聞きしています。 また、マイナポイントの申請手続を自分でしようと試みましたが、かなり複雑であると感じました。スマホやパソコンを持っておられない方や、クレジットカードなどを持っておられない方へのサポートが必要であると強く認識いたします。その対応として、実は私も利用いたしましたが、中央棟1階にマイナポイントの臨時窓口を開設し、マイナポイントを申請する市民のサポートをされています。 それらの観点で市民部長にお聞きします。 そこで、まず1点目として、現在の国及び奈良市のマイナンバーカードの交付状況についてお聞きします。 2点目に、交付率の向上に伴って、マイナンバーカードを持っておられる方がマイナポイントを申請したいけれども、その手続が分からないという問合せを受けました。そのようなケースも増加していると思われます。 そこで、申請手続をサポートしているマイナポイントの臨時窓口の利用状況についてお聞かせください。 3点目は、マイナポイントは、決められた電子決済サービスにひもづけてそのポイントを受け取る仕組みになっていますので、その電子決済サービスをお持ちでない方はポイントがもらえないという懸念があります。マイナポイントの臨時窓口では、どのように対応しておられるのかお聞きいたします。 次に、続いて4点目として、マイナンバーカードの本来の目的である利活用の面について、総合政策部長にお聞きします。 マイナンバーカードは、その機能を生かし、日常生活の様々な場面で利用されることが見込まれております。どのような利用が想定されているかお示しください。 また、その利便性を市民が享受するためにカードを普及させることが必要になってきますが、普及促進に向けた市の特徴的な取組をお示しください。 5点目に、利便性、メリットの一方で、セキュリティーの確保も同じように重要な要素です。例えば、マイナンバーカードを紛失したら不正利用されるおそれはないのかとか、マイナンバーカードに搭載されているICチップに重要な情報が入っていて、簡単に抜き取られるのではないのかといった心配されるお声を耳にしますが、こうした点のセキュリティーについてお伺いします。 次に、保護犬・保護猫殺処分ゼロに向けた取組について、健康医療部長にお尋ねします。 本市において、犬猫殺処分ゼロを3年連続達成されています。大変すばらしいことです。全国的にも同様の傾向を示しており、そもそもの引取りの数の減少も要因の一つと言われています。かわいくなくなったからとか、引っ越しで飼えなくなったからといった安易な申出を保健所は拒否できるようになったことも一因と伺っています。また、マイクロチップを装着して、ペットが迷子になったときなど、登録と照合しながら飼い主の元に戻すことなど、一定の効果も出ているようです。 そこで、改めて本市の取組についてお聞きします。 1点目として、保護犬猫の殺処分ゼロを継続するための取組についてお聞かせください。 2点目は、殺処分ゼロを継続するための課題についてお聞かせください。 3点目は、保健所から譲渡される犬猫のマイクロチップ装着のメリットについてお聞かせください。 以上で私の1問目を終わります。
○副議長(伊藤剛君) 環境部長。 (環境部長 矢倉靖弘君 登壇)
◎環境部長(矢倉靖弘君) 九里議員の御質問にお答えをいたします。 新クリーンセンター建設計画について、5問いただきました。 まず、クリーンセンター建設計画策定委員会で検討されず方針変更され、候補地が設定されたことについてでございます。 議員お述べのとおり、候補地については、単独では東里地区に交渉等を続けた後、断念せざるを得ず、自治連合会による公募や左京地区での住民との懇談会、さらには各戸訪問も行ったが、いずれにつきましても候補地を決めることには至らなかった経緯がございます。 その後、クリーンセンター建設計画策定委員の中から、進捗しないのであれば場所の再選定、広域化、ごみ処理委託するなど、他の手法も検討してみてはどうかという意見もあり、さらには、国、県が広域化を推奨し、近隣でも天理の広域化事例があったことから、広域化にかじを切った次第でございます。 その後は、当然、奈良市単独で候補地を選定するわけにはいかず、広域化合同勉強会で議論を重ね、人口重心、土地の現況、幹線道路の接道状況等を総合的に勘案し、七条地区を選定したものでございます。 続きまして、候補地に直面している周辺地域自治会への説明会の実施状況及びその内容についてでございます。 今年度に入ってからは、6月29日に七条東オリエント自治会に説明会を行い、さらに直近において、11月26日に柏木朱雀園二丁目、柏木町第2を含む都跡地区自治連合会からの要望がございまして、説明会を行ったところでございます。 内容につきましては、広域化からの斑鳩町の離脱、建設候補地の考え方等について説明を行い、意見交換をしたところでございます。今後、様々な現地踏査を行う上で、建設候補地周辺の状況を把握する必要があることから、同候補地内土地所有者及び地元に在住されている市民に対して、測量調査実施のお知らせとともに、奈良市新クリーンセンター建設計画NEWS第3号というチラシを作成しておりますので、戸別訪問の上、事業の周知を行っているところでございます。 次に、住民説明会の議事録の整備と公開についてでございます。 住民説明会の議事録につきましては、説明会終了後、毎回作成し、自治連合会長及び自治会長に確認してもらった後、お渡しをしているところでございます。公開については、個人個人の様々な発言もあることから、主な意見や回答を市ホームページで公開しているところでございます。 続きまして、西の京病院、養護学校の声をどのように把握しているのかについてでございます。 以前から、西の京病院及び奈良県立奈良養護学校の関係者、養護学校の所管である奈良県教育委員会学校支援課に対し、適宜、当該事業への御理解をいただくため、やり取りを行っているところでございます。 最後に、ごみ処理環境保全委員会を開催している大和郡山市の隣に、さらに別の工場を建設することについてでございます。 大和郡山市が現時点においても、単独での施設整備の意向を示されているということは認識しております。ただ、やはり同じエリア内で隣接する自治体同士が同種の事業を計画しているということについては、今後も情報共有を継続的にしていく必要があると考えております。 一方で、地域の住民の皆様に対しては、やはり過去のダイオキシン問題があったごみ処理施設の時代とは全く異なる最新施設の優位性、または環境負荷の低さなど、様々な御説明をさらに重ねていくべきものであると考えておるところでございます。そして、未来志向で前向きなイメージとして受け止めていただけるよう、努力を引き続き重ねていきたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○副議長(伊藤剛君) 市民部長。 (市民部長 谷田健次君 登壇)
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 ボランティアの活性化にはそういう相談窓口が身近なところに必要だと思いますので、西エリアにそうした場所が設置できないかということについては、またぜひ検討のほうをお願いしたいと思います。 続いて、キャリア教育につきまして、教育部長に質問させていただきます。 奈良市では、小・中学校の子供たちの職業観とか就労観、こうしたことを養う一つとしてキャリア教育の取組をしていると思います。この現状、奈良市としてキャリア教育についてどのような取組をしているのか、この点について御説明をお願いいたします。
○議長(北良晃君) 教育部長。
◎教育部長(竹平理恵君) 樋口議員の御質問に答弁席よりお答えさせていただきます。 本市では、地域教育協議会の地域コーディネーターが地域にある教育資源と学校を結ぶことでキャリア教育の充実を図り、子供たちの学びが自分の将来につながっていることを実感できるよう取組を進めております。また、地域コーディネーターを活用した推進体制を持続・発展的なものにするため、キャリア教育に特化した高度人材育成研修を実施し、必要な資質、能力の育成を行ってまいりました。このことにより、研修を受けた地域教育コーディネーターが学校と協働し、地域の教育資源を活用した取組を企画、運営したり、新たな地域人材の育成に携わったりするなど、地域全体で子供たちを育てる体制の充実につなげていくことができております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 登美ヶ丘小学校で、キャリアコンサルタントという資格をお持ちの保護者の方が、登美ヶ丘小学校の子供たちにキャリア教育を実施した、こうしたお話を聞いているわけでありますけれども、こうした取組を行って子供たちの反応がどうだったのか、この点について御説明いただきたいと思います。
○議長(北良晃君) 教育部長。
◎教育部長(竹平理恵君) お答えいたします。 登美ヶ丘小学校では、資格を持った保護者等により、6年生を対象としたキャリア教育の授業が実施されたと聞いております。本市では、キャリア教育について、単に専門的な資格を持つ方に関わっていただくということではなく、豊かな経験や様々な知識をお持ちの地域住民の方々の学校支援活動により、地域の資源も十分に生かしたキャリア教育の実施を図っているところでございます。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 部長、質問した内容に答えていただいていないので、改めて質問させていただきます。 登美ヶ丘小学校で保護者の方がキャリア教育を実施した、これについて子供たちの反応がどうだったのか、こうした点についての質問を行わせていただいているわけであります。部長は今、質問にお答えいただきましたけれども、そうした取組を聞いている、こうした回答でありましたけれども、私の聞いていることはそういう内容ではなくて、反応がどうだったかという、こうした評価を求めているわけであります。この点について、再度答弁を求めたいと思います。お願いします。
○議長(北良晃君) 教育部長。
◎教育部長(竹平理恵君) お答えいたします。 児童にとっては、自分の夢や将来のことを考える機会の一つとなったと考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 では、市長にお伺いさせていただきます。 今後のこの社会情勢を考えても、より一層子供たちのキャリア教育の必要性は今後も高まっていくことが想定されます。奈良市として、今後もこうしたキャリア教育により一層力を入れて取組を進めていくべきではないかと考えますが、市長の考えはいかがでしょうか。
○議長(北良晃君) 市長。
◎市長(仲川元庸君) これから非常に不確実性の高い社会が到来すると言われている中で、子供たちが実際に社会に出るときには、今この世には存在していない職業に就く子供たちも多いというふうに言われております。そういった中で、キャリア教育をしっかりと推進していくということは大変重要だというふうに考えております。 奈良市といたしましては、これまで特に地域で決める学校予算事業など、地域と連携をしながらのキャリア教育ということを軸に置きながら、特に地域教育コーディネーターの方々にたくさん関わっていただいて、いわゆる手作りで教育を進めてきたという経緯がございます。こういった豊富な資源をこれからもしっかりと活用しながら、また新しいキャリア教育の概念や先進事例なども吸収をしながら、時代に合ったキャリア教育をしっかりと提供していけるよう、教育委員会とも連携をしていきたいというふうに考えております。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 様々なキャリア教育の取組に関して、新たなものが出てきたりとか取組が始まっていますので、ぜひよりよいキャリア教育の取組については、奈良市でまた調査研究をしていただきまして、実施をしていただくように求めておきたいと思います。 続いて、高齢者の移動支援につきまして、福祉部長に質問させていただきます。 日々、高齢者の方から移動支援を求める声というのが多く、増加をしてきたなというふうな認識を持っていますけれども、この点について、市としてどのような認識を持っているのか、まず初めにお聞かせいただきたいと思います。
○議長(北良晃君) 福祉部長。
◎福祉部長(嵯峨伊佐子君) 樋口議員の御質問にお答えします。 高齢者の移動支援につきましては、高齢化の進行に伴う単身高齢世帯の増加や家族関係の希薄化、また運転免許証の返納や公共交通機関の減便などにより、買物や通院など高齢者の外出や移動ニーズは増加しているものと認識しております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 高齢者の移動支援に関するニーズが増加をしている、こうした答弁でありました。 では、
都市整備部長に質問させていただきます。 奈良市では、こうした高齢者の移動支援の実証実験の一つとして、敷島町、そして三松、そして帝塚山、こうした場所にコミュニティバスを走らせる、こうした実証実験がこれまで行われてきたと思います。これまでのこうした実証実験における効果、そして見えてきた課題について御説明いただきたいと思います。
○議長(北良晃君)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(梅田勝弘君) 議員の質問にお答えさせていただきます。 敷島町コミュニティバス実証運行につきましては、地域からの御要望に基づき、市から奈良交通に運行を委託する形式により、平成26年6月に実施いたしました。計360便運行いたしまして、延べ453人の方に御利用いただきましたが、1便当たりの御利用人数が約1.26人と少なく、その後、本格運行には至っておりません。 帝塚山、三松ヶ丘では、地域からの御要望に基づき、奈良交通の既存のバス路線ルートを一部変更する形式で実証運行を実施しておりました。 三松ヶ丘地区では、奈良交通の富雄団地循環線の一部の便を三松ヶ丘まで延長運行する実証実験を平成26年9月に実施いたしまして、計400便運行しまして、延べ3,341人の方に御利用いただきました。多くの方に御利用いただいたことから、引き続き平成27年4月からも実証運行を継続いたしまして、本格的な御利用をいただいたことから、平成30年4月から本格運行に移行しております。 また、帝塚山地区では、地域からの御要望に基づきまして、奈良交通の富雄東生駒線を延長運行する実証実験を平成30年1月に実施いたしました。実証運行の区間での御利用は計204便に延べ1,425人の御利用があり、一定の御利用をいただいたものの、継続運行には至っておりません。その2年後に帝塚山地区では、また改めまして奈良交通の富雄南住宅線の一部の便を、運行ルートを変更する形で実証実験を行いまして、実証運行中に一定の御利用があったことから、令和4年4月より本格運行に移行しております。 実証実験の実施、本格運行への移行につきましては、地域の皆様に継続的に御利用いただくことが重要であると考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 乗車される方の人数が重要であるというような答弁の内容であったと思います。 では、福祉部長に質問させていただきます。 こうした高齢者の移動支援につきましては、奈良市で取組を進めている地域自治協議会、こうしたところの協力を得て取組が進められないか、こうしたことが考えられるわけでありますけれども、市の考えはいかがでしょうか。
○議長(北良晃君) 福祉部長。
◎福祉部長(嵯峨伊佐子君) 高齢者の移動支援につきましては、その目的により対応や方策も様々であるのではないかと考えられ、民間と行政の役割の整理が必要であると考えております。その上で地域自治協議会に協力をいただき、高齢者の移動支援に取り組んでいくことにつきましては、一つの案であると考えております。現在、生活支援コーディネーターと共に地域の実情の把握に努めており、また、買物や通院、通いの場など、高齢者の社会参加に必要な移動支援の仕組みづくりについても研究をしているところでございます。 その中で法的な規制、安全性の確保や事業を継続していくための経費及び人材確保など多くの課題があり、課題解消も含めて何らかの方策がないか、継続して模索してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 それでは、市長に質問させていただきます。 ラストワンマイルと言われるような町内から最寄りのバス停まで、こうした距離については、ゴルフのカートのようなものを走らせるグリーンスローモビリティ、こうした取組、実証実験があちこちで始まっているわけでありますけれども、奈良市としてもこうした高齢者の移動支援を考えていく上で、こうしたグリーンスローモビリティのような実証実験をしたらどうかというふうに考えますけれども、この点については、市長の考えはいかがでしょうか。
○議長(北良晃君) 市長。
◎市長(仲川元庸君) 高齢者の移動支援問題については、いろいろと先ほどありましたように、いろいろな取組にもチャレンジをしてきているところではございますが、地域によってはなかなか御利用につながらないということ、また、担い手をどう確保するかという問題など、いろんな課題があると認識をいたしております。 一方で、議員御指摘のように、この問題はこれからますます重要になってくる課題であるというふうに思っておりますので、御紹介いただきましたグリーンスローモビリティの実証実験も含めて、これからどのような形で地域のニーズを満たしていくことができるのか、実情に即した事業展開ができるように、地域と共に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 ぜひこうした取組については、地域自治協議会が奈良市にはありますので、こうした皆さんの協力をいただきながら、グリーンスローモビリティが検証できないかという点については、またぜひ検討を進めていただきたいということを意見として申し述べさせていただきます。 それでは、
子ども未来部長に質問させていただきます。 富雄南こども園には駐車場が2か所あります。この駐車場がいつ整備をされたのか、この点についてお答えいただけますか。
○議長(北良晃君)
子ども未来部長。
◎
子ども未来部長(小澤美砂君) 樋口議員の御質問にお答えいたします。 富雄南こども園の駐車場につきましては、同園がこども園化する前から園舎北側に駐車できるスペースがあり、平成30年8月には、隣接する富雄南小学校敷地を利用して保護者用の駐車場を整備いたしました。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 この園の1つの駐車場については、平成30年度に整備をされたという答弁でありましたけれども、この平成30年度に整備がされた駐車場まで園から100メートルほど歩いていかないといけない、こうした場所であります。この100メートルの区間については、現状では照明器具とかが一切ない状況で、保護者の皆さんから、暗くて歩けない、こんな声が届いているわけでありますけれども、市の認識はいかがでしょうか。
○議長(北良晃君)
子ども未来部長。
◎
子ども未来部長(小澤美砂君) 御質問にお答えいたします。 富雄南小学校敷地内に確保しております園児の送迎用駐車場から富雄南こども園までの通路につきましては、議員御指摘のとおり、周辺に街灯もなく、季節によっては降園時間帯は暗く、改善の必要性を認識しております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 以前からこの駐車場については地域の方から、暗くて歩けない、こんな声が出ていた、こうした声もいただいているわけでありますけれども、早期にこれを改善する必要があるんではないでしょうか、いかがですか。
○議長(北良晃君)
子ども未来部長。
◎
子ども未来部長(小澤美砂君) 御質問にお答えいたします。 現在、園児や保護者が安心して歩行できるよう、照明設備の設置に向け調整しており、早期の改善に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 ぜひ早期に改善されるように、よろしくお願いいたします。 それでは、高架下の活用につきまして、続けて
子ども未来部長に質問させていただきます。 奈良市では、子どもセンターに屋内の子供の遊び場として、にじいろが整備をされました。この点については、多くの小さなお子様をお持ちの皆さんから喜びや歓迎の声をいただいているところであります。しかし、一方、にじいろについては、未就学児を対象にしている施設でありますので、小学生の子供をお持ちの保護者の皆さんからは、小学生が雨のときに遊べるような場が欲しい、こうした声をいただいている状況であります。 奈良市には、道路の高架下、また鉄道などの高架下、こうした高架下があるわけでありますけれども、こうした高架下を活用すれば雨天時の子供の遊び場、こうしたことのニーズに対応できるんではないかと考えますが、この点はいかがでしょうか。
○議長(北良晃君)
子ども未来部長。
◎
子ども未来部長(小澤美砂君) 御質問にお答えいたします。 子供の遊び場につきましては、平成30年度に実施いたしました子育てに関するニーズ調査におきましても、子供の遊び場が少なく、特に雨天時に遊べる場所が少ないという回答をいただいており、必要性は認識しております。 議員お述べの高架下は、雨が降っていても遊ぶことができ、夏は日陰になって安心などの利点があり、高架下を公園として整備している自治体があることも認識しております。 一方、高架下という立地条件から、振動や騒音があるほか、道路を横断してアクセスする必要があることから、交通量が多い時間帯や雨天時の視界の悪いときなど、子供たちの安全確保については大きな懸念があると感じております。施設や遊具の安全管理なども課題としてあり、多方面から検証する必要があると考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 様々な課題があるというような答弁でありました。 では、福祉部長に質問させていただきます。 こうした高架下の場所では、一部の高齢者の方がグラウンドゴルフをされている、こうした姿をお見かけするわけでありますけれども、幅広くこうしたグラウンドゴルフができるような高齢者が活動できる場を高架下で整えていけば、より高齢者の方のお出かけのきっかけや高齢者の方が活動できる場につながっていくんではないかと考えますが、市の考えはいかがでしょうか。
○議長(北良晃君) 福祉部長。
◎福祉部長(嵯峨伊佐子君) 高速道路や道路の高架下は、駐輪場や公園、標識など公共の用途に限定して道路占用が許可されております。第二阪奈有料道路の高架下では、現在、万年青年クラブ様が管理し、ゲートボール場として利用されているところがあり、高齢者の活動の場の一つとして選択の幅を広げる機会となり得ると認識しております。 一方、高架下は、道路を横断した先に存在しており、交通量が多い時間帯や雨天時の視界の悪いときなどはその利用に注意を要する場所であるため、広く利用していただくためには高齢者の安全確保や施設の保安上の管理という課題があり、それらへの対応が必要となると考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 では、
都市整備部長に質問させていただきます。 11月15日の建設企業委員会で、奈良市の公園の広さについての質疑が松石委員から行われたわけでありますけれども、奈良市として、地域によって公園の広さに非常に差がある、こうした内容でありましたけれども、こうした高架下の場所を公園として活用していけば、こうした地域による公園の広さの差の解消にもつながっていくんではないかと考えますが、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(北良晃君)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(梅田勝弘君) 議員の質問にお答えさせていただきます。 高架下を利用した公園整備につきましては、都市計画事業に伴い廃止された公園の代替といたしまして、JR高架下に地域自治会で管理運営していただいておりますちびっこ広場を設置した事例がございます。高架下を公園として活用することは、土地の有効利用とともに雨や日差しを防ぐことができるという公園の機能面のメリットもあると考えられます。小学校区単位の1人当たりの都市公園面積が小さい地域では、高架下などのスペースを子供から高齢者までが安心・安全に使用できる公園として有効利用することが可能であれば、議員お述べのとおり、面積差は少なくなると考える次第でございます。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 では、市長に質問させていただきます。 この高架下はデッドスペースと言われるような場所で、まだまだ活用できていない場所が見受けられます。奈良県とか道路を管理しているところに確認しますと、公共利用であれば無料で貸し出します、こうした回答もいただいているわけであります。こうした高架下を活用して、子供の遊び場であったり、高齢者の方がグラウンドゴルフをする活動の場、またもしくは公園としての活用ができないか、こうしたことを質問してきましたけれども、市長の考えについてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(北良晃君) 市長。
◎市長(仲川元庸君) 子供たちの遊び場をより豊かにしていくということについては、大変重要なことだと認識をいたしております。その意味では今、市内に約500あります公園をリニューアルしていくという取組を順次進めているというところでもございます。 今回は、雨天時の遊び場というテーマで御質問いただきました。各部長から、雨天時に高架下などを活用する場合の利点と、それから懸念される点については答弁させていただいたとおりかと思います。本市でも、JRの高架下であったり、また先ほどもありましたように、高速道路の高架下であったりいろんなところがあるようでございますけれども、いずれにいたしましても、安全でかつ良好な環境でなければならないというふうに思っております。 どういった場所が現実的に実現可能であるのかどうか、またリサーチをして、費用や安全性の問題も含めて、子供たちを含め、市民の皆さんがより魅力的なまちだと感じていただけるように、いろいろな方策を検討していければというふうに考えております。
○議長(北良晃君) 16番樋口君。
◆16番(樋口清二郎君) ありがとうございます。 ぜひまた活用できる場所があるんであれば活用していただければと思いますし、ぜひ市長の答弁にありましたとおり、またいろいろ調べて調査研究をしていただいて検討を進めていただきたい、このことは意見として申し述べさせていただきまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。 (25番 大西淳文君 登壇)
◆25番(大西淳文君) 日本維新の会所属の大西でございます。よろしくお願いいたします。 一問一答にて市長及び関係理事者に質問させていただきます。 まず、市民農園の整備についてでございますけれども、市長に質問させていただきます。 都市農業振興基本法が平成27年に制定され、国は基本法第9条に基づき、都市農業の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画として、都市農業振興基本計画を平成28年5月に策定されています。 市民農園と検索すれば、多くの市町が開設されている市民農園が出てまいります。その多くが都市農業、市街地及びその周辺の地域において行われる農業に関して行われているものと思料しますが、例えば大津市では210区画が開設されており、和歌山市では第2次和歌山市農業振興基本計画の中で、令和3年度の17農園から令和8年度には27農園に増設する計画が立てられております。基本法第16条には、国及び地方公共団体は、都市における農地の有効な活用が図られるようにし、及び都市住民の農業に対する理解と関心を深めるため、市民農園の整備その他の農作業を体験することができる環境の整備、教育及び高齢者、障害者等の福祉を目的とする都市農業の活用の推進その他必要な施策を講ずるものとすると規定されています。 本市も市民農園の整備をしていくべきではないかと考えますが、市長の見解をお尋ねいたします。 1問目は以上でございます。
○議長(北良晃君) 市長。
◎市長(仲川元庸君) ただいまの大西議員の御質問にお答えを申し上げます。 都市農業振興基本法第16条では、地方公共団体は、都市における農地の有効な活用が図られるようにし、及び都市住民の農業に対する理解と関心を深めるため、市民農園の整備その他の農作業を体験することができる環境の整備など必要な施策を講ずるものとなっておりまして、本市におきましても、議員御指摘のような他市の事例も踏まえて、どのような取組の実現可能性があるか、しっかりと検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) 今の検討は前向きな検討というふうに捉えましたので、よろしくお願いしたいと思います。 市民農園は、農業に対する理解を深めるだけではなく、健康の増進、地域コミュニティーの推進、子供たちの情操教育、食育、地産地消など多様な目的で利用できる場であることから、早急に検討というか整備をしていっていただきたいというふうに考えます。 例えば、耕作放棄地だけではなく、市が保有している未利用地、閉園幼稚園など、すぐに取り組もうと思えば取りかかれるのではないかと思いますけれども、このような場所を利用して整備することについて、市長の見解をお尋ねいたします。
○議長(北良晃君) 市長。
◎市長(仲川元庸君) 農業委員会にも少し問合せをいたしまして、どういった可能性があるかということを少しリサーチし始めております。まだ議員から御提案をいただいてからあまり時間もありませんので、十分な検証はできていないんですけれども、一般的に市民農園を開設するということになりますと、いずれも農地ということにならなければならないということで、例えば閉園した施設等の敷地については、現状では農地にはなっておりませんので、農業委員会で農地という形で農地台帳に登録をされる必要があるというふうに聞いております。その他、水の問題であったり、様々な実施の条件が整えば、場所によってはそういった利活用も可能ではないかというふうに考えております。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) この市民農園というのは例えば、公園用地で買ったと思うんですけれども平松町や、幼稚園用地で買っている六条町、こういったところを市民農園ということで活用できないかということで、これはもう大分前から担当課のほうにはちょっと言っているんですけれども、今回この都市農業振興基本法というものの中身をちょっと見てみましたら、そういった整備について地方公共団体が進めていくという内容になっていましたので、改めて市長に質問させていただいたわけでございます。 市民農園の整備は都市農業の政策の一つですけれども、基本法第15条には「国及び地方公共団体は、都市農業により生産された農産物を地元において消費する地産地消の促進を図るため、直売所の整備、都市農業を営む者と食品の製造、加工、流通若しくは販売又は食事の提供を行う事業者との連携の促進その他販売先の開拓の支援、都市住民に対する地元産の農産物に関する情報の提供、学校給食等における地元産の農産物の利用の促進その他の必要な施策を講ずるもの」と規定されております。このことについては、観光文教委員会で掘り下げて、会派所属の委員から意見していきたいと考えています。 いずれにしろ、都市農業振興基本法で求められている地方計画、例えば奈良市農業振興基本計画を早々に策定し、施策を講じていただくようにお願いいたします。 次の質問に参ります。 通告の順番を変えまして、消防団員の募集について、消防局長に質問いたします。
地域支援消防分団を創設するとのことで、定数を増やすとのことですが、現在でも約80名の定数割れになっていると聞いております。積極的に募集していくべきであると思料いたしますけれども、募集についてどのように取り組んでいるのかお尋ねいたします。
○議長(北良晃君) 消防局長。
◎消防局長(東川洋志君) 大西議員の御質問に答弁席よりお答えいたします。 消防団員の募集の取組についての御質問でございます。 令和2年度より消防団活性化検討委員会を設置し、奈良市消防団として課題の整理と方針を協議しております。その中において、消防団員募集については、従来は年度始まりに合わせ募集をしておりましたが、現在では途中入団も可能とするなど、入団を希望する方が随時入団していただけるよう変更するとともに、奈良市ホームページでの女性消防分団員や学生消防分団員の募集を行い、また、男性団員についてはポスター掲示を行うなどの取組を行っております。 以上です。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) 市のホームページを見ますと、確かに女性消防分団員及び学生消防分団員の募集は行っているんですけれども、非常にちょっと分かりにくい、なかなか入っていかないと分からないというふうなイメージを持ちました。 これ、一般の消防団員の募集はホームページでは行っていないんですけれども、何か理由はございますでしょうか。
○議長(北良晃君) 消防局長。
◎消防局長(東川洋志君) 御質問にお答えいたします。 男性消防団員については、現在、消防庁より配布される募集ポスターを利用し、募集している状況です。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) 質問の趣旨は、ホームページでも一般の消防団員の募集もしてはどうかということやったんですけれども、それについては、また検討していただきたいと思います。 ポスターで募集しているということなんですけれども、これは総務省消防庁のポスターという形で募集されているというふうに思うんですが、これをぱっと見た感じ、どこが募集しているのか非常に分かりにくい。他都市では独自のポスターを作成して募集されていますけれども、本市では作成しておられないのかお伺いいたします。
○議長(北良晃君) 消防局長。
◎消防局長(東川洋志君) 議員の御質問にお答えいたします。 平成26年度に奈良市消防団独自の募集ポスターを制作したものの、それ以降は独自のポスター制作はありません。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) 奈良市独自のポスターを作成すべきだというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(北良晃君) 消防局長。
◎消防局長(東川洋志君) 団員の減少は地域の防災力の低下にもつながることから、消防団及び関係課と協議し、作成を進めてまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) ぜひ奈良市消防団員募集のポスターを作成していただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 次に、令和4年9月定例会で消防局長は、消防団員の確保の取組の一つとして、各地域に消防団応援の店を設け、魅力ある消防団となるようにしたいと答弁されておられますが、現在どのような取組をされているのかをお願いいたします。
○議長(北良晃君) 消防局長。
◎消防局長(東川洋志君) 議員の御質問にお答えいたします。 消防団応援の店については、消防団員の継続的な確保と地域の一層の活性化を図ることを目的に、市内の各店舗等の御協力の下、消防団員とその家族に対して各種サービスや割引等の提供をお願いするものです。 現在、奈良市における取組として消防団と協議を重ねており、運用開始を令和5年4月1日として、実施要項の策定及び事業所等の募集チラシや協力いただける事業所等に掲示を予定している標章の作成を終えており、今後は消防団員に対し、募集要項や使用方法などの周知を行うとともに、今年度中に事業所等に御協力をお願いする予定で進めております。 運用開始後は、奈良市ホームページの消防団コーナーでの事業等の募集や、協力いただける店舗の承諾を得た上でホームページ上に公開を行うとともに、既に実施されている日本消防協会や生駒市消防団との連携を視野に、少しでも多くの事業所等の御協力が得られるよう進める予定です。 消防団員であることでサービスが受けられ、事業所側は顧客の獲得と地域防災に協力しているというイメージアップにつながると考えております。また、地域住民がこれらの取組を通じて消防団に興味を持っていただき、消防団活動への理解と協力を得たいと考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) この消防団応援の店については、もう先行して実施している自治体が多数ございますので、登録等の取組について、他都市も参考にしながらしっかりと取り組んでいただくようお願いをいたします。ありがとうございました。 次に、デジタル補聴援助システムへの助成について、福祉部長に質問させていただきます。 本市においても、県の制度制定に合わせ、平成25年度から障害者手帳の交付対象とならない軽度・中等度の難聴児に対する補聴器購入助成が行われています。学校の教室には、教師と生徒との間の距離や周囲の雑音があるため、難聴児は補聴器や人工内耳だけでは十分な聴取が得られず、補聴援助システムの併用が必要であると日本小児耳鼻咽喉科学会で発表されています。補聴援助システムに対しても助成の対象となっているのかお伺いいたします。
○議長(北良晃君) 福祉部長。
◎福祉部長(嵯峨伊佐子君) 本市におきましては、県の制度であります奈良県難聴児補聴器購入助成事業を活用して、身体障害者手帳の対象にならない軽度・中等度の聴覚障害をお持ちの18歳未満の方に対し、学校の授業のような話し手と聞き手に距離がある場での聞こえを支援する補聴援助システム器具として、FM補聴システムに購入費用助成を行っております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) では、デジタル補聴援助システム--ロジャーというんですけれども、この助成は対象ではないんでしょうか、お願いいたします。
○議長(北良晃君) 福祉部長。
◎福祉部長(嵯峨伊佐子君) 県事業では、デジタル補聴援助システムは助成対象となっておりませんので、その事業を活用しております本市といたしましても、助成対象とはなっておりません。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) このデジタル補聴援助システムを対象としていくべきではないのかというふうに思うんですけれども、お考えをお聞かせください。
○議長(北良晃君) 福祉部長。
◎福祉部長(嵯峨伊佐子君) 販売業者の皆様からも、近年はFM補聴システムのFM型受信機より、デジタル補聴援助システム受信機を選ばれることが多くなっているとも聞き及んでおり、本市といたしましても、そうしたお声を奈良県に届け、デジタル補聴援助システムも助成対象となるよう、奈良県と協議してまいります。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 25番大西君。
◆25番(大西淳文君) FM型補聴援助システムは、2018年に販売中止となり、現在は販売されていないとも聞いております。これはちょっと本当かどうかの確認はできていないんですけれども、その辺もしっかりと調べていただいて対応していただくようお願いをいたします。ありがとうございました。 次に、会計年度任用職員の地域手当及び退職手当の支給についての質問については、さきの議員の質問と趣旨が重複いたしますので割愛させていただき、意見だけを述べさせていただきます。 会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正で、処遇の改善を含めて見直していくとの答弁をされていますが、市長や特別職の期末手当は国の国家公務員の特別職に準じて引き上げる一方、総務省からマニュアルどおりに支給してくださいと言われている地域手当や退職手当については支給をしない。本市で働いていただいている会計年度任用職員の多くの方が納得されていないのではないでしょうか。期末勤勉手当で期末手当は引下げ、勤勉手当は引上げの状況が続いており、勤勉手当の支給がない会計年度任用職員にも勤勉手当を支給すべきであると多くの市町村から国に意見書が出されている中で、少なくとも国の非常勤職員や奈良県、近隣市との均衡を図り、地域手当、退職手当は支給すべきであると考えますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(北良晃君) 7番岡本君。 (7番 岡本誠至君 登壇)
◆7番(岡本誠至君) 無所属の岡本誠至でございます。よろしくお願いいたします。 前回定例会におきましても、当該理事者の皆様には真摯に御答弁、また御対応いただきましてありがとうございました。 それでは早速、
一括質問一括答弁にて、通告させていただいている市のスポーツ施策について、そして教育行政について、数点に分けて質問をさせていただきます。 まず、市のスポーツ施策についてです。 前回定例会でも取り上げさせていただいたTop Sports City奈良において、パートナーであるサッカーチームの奈良クラブが見事にリーグで優勝し、J3への昇格を果たしました。観客動員数においても基準をクリアできたのは、市長をはじめ本市のサポートも要因の一つであると思っております。いよいよ奈良発のプロサッカーチームが来シーズンから始動するわけでありますが、ホームスタジアムである奈良市としては、この大きなうねりをしっかりと生かしていく必要があると考えております。 そこで、1点、市長にお聞きいたします。 先日、奈良県がサッカー専用スタジアムを建設するとの報道もありましたが、本市の
ロートフィールド奈良の施設整備における計画への影響はあるのか、また、今後の施設整備をどのように考えているのかをお答えください。 続けて、市民部長にお聞きいたします。 奈良クラブのJ3参入によって、
ロートフィールド奈良の使用状況にどのような変化があるのかお答えください。 次に、教育行政についてお聞きいたします。 まず、部活動の地域移行について、教育長にお聞きします。 いよいよ来年度から、現在学校で行われている部活動の地域移行が始まります。まずは、休日の部活動から段階的に移行を進め、3年以内に行うこととなっておりますが、開始が来年度に迫る中で、奈良市としてどの段階からの地域移行を目指していて、そのためにどういった情報収集を行っていて、現在、開始に向けてどのような取組を行っているのかお答えください。 続けて、学校の給食時の過ごし方について、こちらも教育長にお聞きいたします。 先日、文部科学省から政府の方針の変更について説明があり、全国の教育委員会に給食時の過ごし方についての大きな変更の通知がありました。 そこで、2点お聞きいたします。 1点目に、今現在の奈良市における学校給食時の対応についてお答えください。 2点目に、文部科学省の通知を受けて、給食時の対応をどのように変えていこうと考えているのかお答えください。 次に、今定例会に提出された補正予算案のうち、小・中学校への太陽光発電の設置について、教育部長にお聞きいたします。 1点目に、設備の設置予定校について、先ほど19校であるとの答弁がありましたが、そのほかの学校についても今後設置を拡大していくのかどうかについてお聞かせください。 2点目に、さきの6月
補正予算等特別委員会において、学校は避難所でもあるからこそ、早急に電力を確保することが重要案件であると答弁をされておりましたが、同時に蓄電池等の設置を行う考えはないのかお聞かせください。 以上で1問目とさせていただきます。
○議長(北良晃君) 市長。 (市長 仲川元庸君 登壇)
◎市長(仲川元庸君) ただいまの岡本議員からの御質問にお答え申し上げます。 奈良県が建設予定と伺っております球技専用スタジアムにつきましては、令和13年度に開催予定の第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会の開催に向け整備をされる施設であると伺っております。国民スポーツ大会等の開催を見据えた施設整備は重要であり、また、サッカーをはじめとしたスポーツ文化を支える拠点の整備は、県民・市民にとっても喜ばしいことであると考えております。 一方で、本市の
ロートフィールド奈良につきましては、奈良クラブのホームスタジアムであるとともに、県内唯一の第1種
公認陸上競技場でもございます。現在、この第1種公認を継続するための整備工事も行っているところでもあります。奈良クラブ側からは、今後も引き続き
ロートフィールド奈良をホームスタジアムとして活用したいという意向を確認しておりまして、市といたしましては、そのことを念頭に置いて、次年度については、J3基準を満たす夜間照明の整備を予定いたしており、また、J2基準であります大型ビジョン等の様々なスタジアム整備については、今後引き続き奈良クラブやJリーグ側とも協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(北良晃君) 市民部長。 (市民部長 谷田健次君 登壇)
◎市民部長(谷田健次君) 岡本議員の質問にお答えさせていただきます。 来年度の
ロートフィールド奈良の使用状況の変化についてでございます。 本市のTop Sports City奈良のパートナーチームであります奈良クラブのJ3リーグ参入によりまして、今シーズンの日本フットボールリーグでは、ホームゲームの数が11試合のところ、J3リーグでは対戦チーム数が増加することによりまして、ホームゲーム数が最大19試合となるため、最大8試合の奈良クラブ公式戦での使用増加が見込まれます。また、令和6年2月の夜間照明施設整備後は、陸上競技大会やサッカーの試合をはじめ、各種大会の夜間実施などにより、利用者や観客数が増加する見込みでございます。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 教育長。 (教育長 北谷雅人君 登壇)
◎教育長(北谷雅人君) 岡本議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、部活動の地域移行について、現在どのような取組を行っているのかについての御質問でございます。 令和2年9月1日にスポーツ庁、文化庁、文部科学省から通知された学校の働き方改革を踏まえた部活動改革についてでは、改革の方向性の中で、まずは休日の部活動から段階的に地域移行していくことを基本とすることや、目標時期として令和7年度末を目途とすることなどが示されております。この段階的な移行に向けて、国では令和3年度から拠点校での実践研究を行っており、その成果報告書では、指導者の確保や教員の兼職兼業の取扱いなどが課題として挙げられております。 本市といたしましては、これら実践研究の結果等を踏まえながら、国が示すスケジュールを基本として休日の部活動地域移行に向けた準備を進めていきたいと考えております。また、本市では、現在、先ほど申し上げました国の実践研究を含め、先進的に取り組んでいる自治体の取組の情報収集に努めており、実際に視察に赴くなどして積極的に情報を集めているところでございます。 本市といたしましては、部活動の地域移行について、各学校や地域の実態に応じ、地域団体や民間団体などと連携した様々な方法が考えられるものと認識しております。これらの実施に向けては、教育委員会だけではなく、各種関係団体との連携が必要であることから、現在、庁内の関係部局とも現状や課題についての協議を始めているところでございます。 次に、現在の奈良市立学校における学校給食時の対応についてでございますが、
新型コロナウイルス感染症の感染対策として、給食前の手洗いの徹底や同じ方向を向いての黙食を行っております。令和3年度2学期より設置しておりました飛沫防止ガードにつきましては、令和4年5月25日の本市におけるリバウンド注意報の終了をもって、全員が一斉に設置する対応から、希望する児童・生徒が設置することに変更して対応しているところでございます。 最後に、文部科学省の通知を受けて、給食時の対応をどう変えていくのかという御質問についてでございますが、令和4年11月29日付の文部科学省の事務連絡では、座席配置の工夫や適切な換気の確保等の措置を講じた上で、給食の時間において児童・生徒の間で会話を行うことも可能と改めて通知されました。このことから、本市においても、子供たちが過度な制限を受けることのないように、今後の感染状況も見ながら保健所とも協議し、適切に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 教育部長。 (教育部長 竹平理恵君 登壇)
◎教育部長(竹平理恵君) ただいまの岡本議員の御質問にお答えいたします。
市立小・中学校への
太陽光発電設備の設置についての御質問でございます。 まず1点目に、今後の設置の計画についてでございますが、本定例会で予算計上した以外の学校につきましても、本市全体のエネルギー政策の一部として、他課所管の施設と共に環境省及び文部科学省の補助金を視野に入れながら、来年度より順次設置を計画しております。 2点目の蓄電池の設置についてでございますが、学校施設は避難所としての電力確保が重要な課題であることは認識しております。しかしながら、電気料金の高騰やCO2の削減など環境配慮について早急に対処する必要があることから、今回の補正予算では
太陽光発電設備のみの設置を考えております。蓄電池につきましては、避難所でもあることを踏まえ、最適な設置容量を検証するため他自治体への聞き取りなどを行い、また同時に他の補助金の活用も含め検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(北良晃君) 7番岡本君。
◆7番(岡本誠至君) 2問目は発言席より行わせていただきます。 先ほど市民部長から、奈良クラブの公式戦が最大8試合増加することが見込まれる旨の答弁がありました。Jリーグは今までよりも試合数が多く、また橿原公苑陸上競技場で実施していた試合も
ロートフィールド奈良で受けることを考えれば、それは当然ですし、しっかりとホームタウンである本市で試合を行えるようにしていただきたいと思っております。 そこで、市民部長に1点、再質問させていただきます。 奈良クラブの公式戦が増えると、今まで行われてきた陸上競技等の試合が実施できなくなるというふうなおそれもあるんですけれども、子供たちの活動の場が減少することへの対応をどう考えているのかをお聞かせください。
○議長(北良晃君) 市民部長。
◎市民部長(谷田健次君) 2問目につき、答弁席からお答えさせていただきます。 子供たちの活動の場が減少することへの対応についてということでございます。 令和5年4月末で第1種公認継続に伴う工事が完了を予定するところで、同年5月から競技会などを開催できる予定になっております。議員御指摘のとおり、今まで行われてきました陸上競技大会等への影響は懸念するところではございますけれども、今後、補助競技場でありましたり他会場の使用を検討するとともに、日程を調整する会議などを通じまして、奈良クラブや陸上競技団体とも協議を行ってまいります。その中で、子供たちの活動の場に影響が出ないよう調整してまいりたい、そのように考えています。 以上です。
○議長(北良晃君) 7番岡本君。
◆7番(岡本誠至君) 3問目は、意見並びに要望とさせていただきます。 まず、スポーツ施策に関してですが、施設整備において、大型ビジョン等の施設整備の協議をしっかりしていくというふうな形で、市長から前向きな答弁をいただきましてありがとうございます。今年、奈良クラブがJFLで優勝を果たしましたが、実は前年に優勝を果たして、一足先にJ3へ昇格したいわきFCは、勢いそのままに今年、J3でも優勝を果たして、1年でJ2への昇格を決めました。いわきFCを例に挙げましたが、奈良クラブも来年J2に昇格する可能性も十分あり得ると思っております。できる限り早急に大型ビジョンをはじめとした施設整備を計画し、関係団体とも協議を行いながら、スポーツ施策の後押しを行っていただきますようよろしくお願いいたします。 また、市長から、本市の
ロートフィールド奈良に関しては、奈良クラブのホームスタジアムであると同時に、県内唯一の第1種
公認陸上競技場であるとおっしゃっていただきましたが、今までも多くの大きな大会が本競技場で実施をされております。プロスポーツチームが誕生することはもちろん喜ばしいことではありますが、J2基準の整備という観点ももちろんではありますが、多くの団体が大会等で利用するに当たっても、大型ビジョン等、施設が整備されているかどうかで試合の盛り上がりや満足感というものは大きく変わってきますので、多くの大会で利用するという観点からも、設置の検討もまたよろしくお願いいたします。 また、奈良クラブの公式戦が増えるということで、今まで行われてきた陸上競技等の大会への影響は大きなものがあるというふうに考えております。子供たちをはじめ市民の活躍の場が減少してしまえば、何のためのスポーツ施策なのかが分からなくなってしまいます。市民部長がお答えいただいた他会場というところに関しては、県内においては橿原公苑陸上競技場以外にはありませんけれども、各団体に調整を任せるだけではなく、今までどおり全ての試合が実施できるように、奈良市としてもしっかりと主体的に調整いただき、実現に尽力いただきますようよろしくお願いいたします。 次に、部活動の地域移行についてですが、これは非常に調整が難しいだろうということは、現場で部活動指導に関わらせていただいた者としても感じてはおります。現段階では、具体的な計画が策定されている状況ではないというふうな理解をいたしましたが、地域移行を行う中で、数ある課題の一つに費用負担という点があるかと思っております。地域移行を行うことによって、そこにかかる費用を全て家庭に負担させてしまえば、ほかの習い事と変わらなくなってしまい、家計負担が高まることで部活に参加できる家庭とできない家庭が出てきてしまいます。国の補助額がどうなるかでかかる予算に増減はあるかとは思いますが、奈良市としてここまでは国の予算がどうであれサポートしていくんだというような基準を定めて、全ての子供たちが金額によって部活動に参加できないという事態が起きないように、仕組みづくりの検討をよろしくお願いいたします。 次に、学校給食についてですが、黙食がスタートして約3年です。小学3年生の子供たちは、ただの一度も給食中に会話をしたことがありません。学校における子供同士が会話できる時間というのは、給食、休み時間、登下校など意外と短く、その中の給食で会話ができないというのは、コミュニケーション不足の一因となっているというふうな意見も出ております。教室は適切な換気が非常に確保しやすい空間です。御答弁いただいたように、子供たちのみが過度な制限を受けることがないように、保健所だけではなく、県からの通知を受けてしっかりと協議いただき、改善につなげていただきますようよろしくお願いいたします。 最後に、
太陽光発電設備の設置についてですが、来年度より設置を拡大するとありましたが、設置に係るコスト等を踏まえてどの程度電気料金の高騰等に対応できているのか、設置ありきではなく、具体的な数字をもって検証していただきますようよろしくお願いいたします。また、避難所としての活用のためにも、蓄電池の設置について進めていただきますようよろしくお願いいたします。 以上で私の質問を終わらせていただきます。丁寧に御答弁いただきました市長はじめ理事者の皆様、ありがとうございました。
○議長(北良晃君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度で打ち切り、明7日午前10時より本会議を再開して、質疑並びに一般質問を行いたいと思いますが、そのようにいたしまして御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 本日はこれで散会いたします。 午後4時55分 散会
----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 奈良市議会議長 北 良晃 奈良市議会副議長 伊藤 剛 奈良市議会議員 白川健太郎 奈良市議会議員 山本直子 奈良市議会議員 森田一成...